CAMERA TECHNIQUE
診療放射線技師の皆様へ。一般撮影のワンポイントアドバイスをご紹介いたします。
ステンバース(45°ver)
1) 坐位推奨
回転する丸椅子等を使うと、さらに微調整がやりやすいです。
2)顎を引かせてOMを水平にする。
照射野ランプを点けて確認。この時、矢状面を垂直に保つ事。
3)椅子に対して、45°の角度で検側をリーダーにつける。
図参照
4)参考画像
肩関節腔
1)肩を上から触り、上腕骨骨頭の体躯側の関節を親指と人差し指で確認する。
親指と人差し指を結ぶ線を中心線に対して垂直にする。
2)腕を曲げさせカラダにつける。
頭尾方向に13°~15°振り、写真の親指の内側くらいを中心として照射する。
3)参考画像
肩関節スカプラy
1)リーダーに対して、斜めに立たせる。
上腕骨
2)頭尾方向↘(13°~15°)に、管球を振り
高さは、下の写真の親指くらいのところに入射する。
3)この時、右手で上腕骨頭の中心をキープしつつ肩甲骨の内側縁を確認して中心に合わせる。
※この時、お腹を抱えるようなポーズにすると、 肩甲骨が、少し外側にスライドして、撮影しやすくなります。 (真後ろに立って、リーダーの縦線・上腕骨頭の中心・ 肩甲骨の内側縁の3点を一直線に並べる)
4)参考画像
猫背やスマホ首(テキストネック)など前傾があると、うまく出ない場合があります。3点を合わせる直前に「胸をはって下さい」と、一声をかけると、再現性も向上します。
※あまり時間をかけると、ズレが生じてきます。
膝関節側面
1)検測側を下にして、非検測側の膝をできるだけ曲げるか立膝にしてもらう。
枕・腰の回転により膝蓋骨をカセッテに対し垂直にする。
2)膝蓋骨を正面から観察して、カセッテに対し水平にする。
3)脛骨を触り、へこみが確認できる場所に入射する。
赤い点は、入射点です。
4)参考画像
赤い点は、入射点です。
スカイライン
1)足をあげる。
色々な、撮影方法がありますが、箱を使う撮影が一番安定した撮影方法だと思います。
箱がない場合、発泡スチロールやいらなくなった本等で足をあげます。
坐位にて撮影する方法もありますが、被爆を考えると臥位推奨です。
2)膝蓋骨の角度(側面から)
上の写真では、膝蓋骨が斜めに向いているので、下の写真のように踵を上げて膝蓋骨を水平にする。
3)膝蓋骨の角度(上部から)
上の写真では、膝蓋骨が外側に斜めに向いているので、足を内転させて下の写真のように膝蓋骨をまっすぐに保つ。
4)参考画像
舟状骨近位
1)ポジション
手を広げ、人差し指を指標として撮影
手のツボ合谷(こうごく)あたりに正面から30°の角度にて撮影
2)参考画像
舟状骨遠位
1)ポジション
手を広げ、親指を指標として撮影
手のツボ合谷(こうごく)あたりに正面から30°の角度にて撮影